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2016年7月7日木曜日

平安(ピンアン)三段の要点

平安三段を体験した人なら、この形の主旨が「肩の走らせ方」に集中していることがわかるであろう。
細部は省略するが、この形の最大のポイントは最終の二挙動にある。
その様子は写真73~76(分解)に示した通りである。
武道空手の動きとしても最も難しい技法であり、上級形にもしばしば含まれている。

この技法の要点は、浮き身による正中線の横移動と、腰の切りもどしによる肩の走りの一体化にある。
その際、すり足で移動するというより、浮き身による重心移動(正中線の中心)―正中心(丹田)の結果として「すり足」が起こるという点に注意することである。
正中線の変形から復元(両足と頭部とが腰に引かれ、 一瞬に上下に強く引かれ、ピンと直立するようなフィーリング)が、技の原動力となる。
そして、腰の切りもどしと肩の走りによる技のあり様が、浮き身中に起こっていることが大切なポイントである。
それは、無重力状態(水中の魚のイメージ)にして初めて「転位・転体・転技」の一体化が可能になるからである。
故に平安(ピンアン)の形の中で、武道空手体得のために最も大事な練習法である。
そのため、確実に注意点を守って練習することが大切だ。

以上『武道空手 ハンドブック 基本編<中編>』より引用。
※当流の形は当流の母体流儀である和道流空手術(柔術拳法)の形を基に構成しております。

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