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2018年3月22日木曜日

手が早いオトコはダメ!


野球は空手と共通する身体操作の多いスポーツですが、その代表例が「体で突く」でも解説した鞭身(腰腹→胸→肩→拳の順序で力を伝達すること「下から順番に伝えていく」「腰が回転するから手が勝手についてくる」)です。
「体で突く」では人間の性格を例えに出して手腕を遅らせて出すことの難しさについて記しましたが、今回はイチロー選手の言葉を引用しながら解説したいと思います。
イチロー選手も「バッテイングで言うなら必ずグリップがここに残ること」「手は最後」「手が早いオトコはダメ!」と手腕を遅らせて出すことの重要性を強調していますが日本のスポーツ界で最も身体能力の高い人材が集まるプロ野球でさえ、ほんの一握りの選手にしか手腕を遅らせて出すことが出来ないようです。
これは手腕の脱力(コントロールともいえる)が「分かっていても出来ないことってある」「みんな分かっているでも出来ない」ため自分の意志とは裏腹に手腕が先に動いてしまうことが原因ですが野球には、この問題を解決する方法がないため「生まれ持った才能とか努力では掴めないものってある」とされて個人のセンスに頼るしかないようです。

《参考》
空手の形には、手腕の脱力を会得するための挙動が多数ありますが、この点に気づいている空手家は案外少ないのが実情です。
そこで今回はジッテの中から手腕の脱力を促す挙動を紹介したいと思います。
ジッテの掌底突きは、前方に構えた手腕を脇に引いてからて突くのではなく、構えた位置から動かすことなく身体を手腕の方へ寄せて突きます。
つまり身体の前進(膝の抜き「ヒザの力を抜かなきゃいけない」)に合わせて手腕を脱力することが肝要です。

《関連記事》
・腕の細分化
・公相君(クーシャンクー)の要点 動画ver.


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