肩(肩甲骨)を十分脱力して使用すると共に、正中線の安定(固く保つのではない。微調整しつつ安定させる)に注意することである。
ことに、足をバタバタさせないように注意する。
その様子は動画のように自らのトライアル・アンド・エラーにより、居着かぬ足捌きの基本と共に、技のムチ身のフィーリングを得るまで練習することである。
この八挙動を、ゆっくりとスムーズに(居着くことなく、正中線を保ちつつ)流れるようなフィーリングを得ることである。
もう一度言うと、その間、決して足をバタバタしないように注意する(摺り足)。
全て胴体力(正中線の力)と肩のリラックスによって動作する。
特に第二挙動が終わった直後に、手腕や肩を力まぬように注意する。
また第七挙動での横蹴りと右外受け(小さく最短距離〈手腕は顔の近くを通る〉を通ること)から第八挙動までの正中線の安定に努めることが、この形のハイライトである。
もう一点別の面からいえば、この第一挙動から第八挙動に至るまで、横蹴りも合め足の動きは、全て腰で操作する(基本の立ち方、歩き方を体得して)フィーリングが大切である。
このような注意を十分体感できるようになれば、武道空手の理(三要素)の体得へ大きく接近するであろう。
三要素とは、「正中線」「居着かぬ足捌き」、そして、その両者をコントロールする「浮き身―沈身」である。
以上『武道空手 ハンドブック 基本編<中編>』より引用。
※当流の形は当流の母体流儀である和道流空手術(柔術拳法)の形を基に構成しております。
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